今回は、Electronで作成したアプリケーションを配布可能の形式にするパッケージを紹介しようと思います。
パッケージ名は、「electron-packager」というそのままの名前ですね。
「アプリケーションを配布可能にするなんて難しいんじゃないか」と心配されている方もご安心ください。
コマンドを何回か実行するだけで、配布可能な形式にすることが可能なのです!
また今回は、Electronのアプリを作成していることが前提ですので、Electronのアプリケーションを作成したことがない方などは、以下の記事を参考にアプリを作成してみてください。
一応「electron-packager」についても説明しますが、最初はコマンドを実行して「electron-packager」の魅力に触れてからでも遅くはないと思いますので、ユルく理解する程度で構いません。
それでは簡単なので、サクッといきましょう!
目次
npmコマンドでインストールできる「electron-packager」とは?
「electron-packager」とは、 ElectronアプリケーションをOS固有の組み合わせにパッケージ化するNode.jsのライブラリでコマンドラインツールです。
Node.jsライブラリですので、npmコマンドでインストールすることができます。
electron-packagerを使ってアプリを配布する手順
ステップ1:Node.jsをインストール
npmコマンドを使用するには、Node.jsをインストールする必要があります。
以下のコマンドを実行しましょう。
すると、お使いのPCでnpmコマンド
を使えるようになります。
ステップ2:electron-packagerをインストール
npmコマンド
を使えるようになると、「electron-packager」をインストールできる状態になったのでインストールしていきます。
その前に、みなさんが配布できるようにしたいアプリケーションの「package.json」ファイルのあるディレクトリまで移動してください。
移動できましたら、以下のコマンドを実行してください。
「-Dオプション」は、「–save-devオプション」の省略形で、カレントディレクトリに特定のパッケージをインストールする時に使うコマンドです。
「-gオプション」を使ってglobalにインストールしてもいいのですが、移植性が低くなってしまう可能性があるので、今回は「-Dオプション」を使います。
先ほど「package.json」ファイルのあるディレクトリまで移動してもらったのは、「-Dオプション」を使ってインストールしたパッケージは「package.json」の「devDependencies」欄にパッケージ名が記録されるためです。
ステップ3:パッケージング
次は、アプリケーションのパッケージングです。
以下のコマンドを実行しましょう。アプリの名前やパス・プラットフォームやバージョンは、適宜読み替えてください。
オプション名 | オプション説明 |
---|---|
–platform | パッケージング対象のプラットフォーム。win32,darwin,linux,allが選択できる。 |
–arch | パッケージング対象のアーキテクチャ。ia32,x64,allが選択できる。 |
–electronVersion | Electronのバージョン指定 |
上のコードで実行が完了すると、ディレクトリ内に「ElectronFirstApp-darwin-x64」「ElectronFirstApp-win32-x64」というディレクトリが作成されています。
ステップ4:実行できるか確認
さあここまできたら、アプリが実行できるか確認していきましょう。
お使いのPCがMacOSでしたら、「*-darwin-x64」ディレクトリ内の「*.app」というアプリをダブルクリックで、アプリケーションが起動するはずです。
確認できたでしょうか?
確認できましたら、アプリを配布できる形式にすることに成功しました!お疲れ様でした。
まとめ
今回はnpmコマンドを使って「electron-packager」をインストールし、アプリケーションのパッケージングをしてみました。
コマンドをいくつか実行するだけで、アプリケーションを配布可能の形式にすることができるというのは、とても便利で凄まじいことですよね。
活用しない手はないので、ガンガン使っていきましょう!
今回も、読んでいただきありがとうございました。
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